山中酒造店

常総市新石下に、1805年創業の老舗「山中酒造店」の立派な酒蔵があります。
「一人娘」という名の茨城の名酒を製造しており、独自の二段仕込みによる淡麗辛口の味が長年親しまれています。戦前より吟醸造りに励み、1944年の品評会では「一人娘」が全国一を受賞されています。近年は、モンドセレクション、IWSC金賞受賞など海外でも高評価を得ております。

 日本酒 “一人娘”の名前の由来は、

「一人娘を育てるように、誠意と愛情をこめて造られた清酒中の逸品」

お酒を造っている間は夜間も、2、3時間おきに蔵の中を見て回るので、我が子を慈しむように大切に愛情をそそいでお酒を造っているという事から命名されたそうです。

 

 立派な敷地内を進み、さっそく酒蔵内を案内してくださいました。
酒蔵に入ると・・・

羽田「お酒のいい匂い~酔っぱらいそう~!」
お酒の良い香りとともに、広い製造場所の中に、大きなタンクがずらっと並び、圧巻でした。

今回特別に、「醪(もろみ)タンク」の中を拝見させていただきました。醪タンクには、米、米麹、酒母、仕込み水を入れて発酵させた液体が入っており、30日程発酵させています。タンクの中は真っ白で、ブクブク、バチバチと音を立て元気に発酵していました。

お酒の製造工程は、白米の表面をさらに削り磨く→お米を蒸す→麹菌をつける→室(むろ)の中で発酵→酒母(大量の酵母)と蒸し米に水を混ぜ約2週間→出来上がった醪をタンクの中で30日程発酵→さかふね酒槽に入れてしぼる→原酒に火入れをして発酵を止め、一夏を過ごす。

お酒造りの基本は―――「良いお米、綺麗なお水、澄んだ寒気、そして愛」

お酒は基本的に三段仕込みと言われるそうですが、山中酒造さんではすぐ近くの鬼怒川から水をひいており、軟水仕込みの為苦労が多く、敷地内に井戸が7ヶ所もあるそうです。
研究苦心の末、独自の二段仕込みを考案以来、汲み水歩合、温度管理、各種米等々、毎回試行しながら、酒質向上を図って、口当たりの良い柔らかな辛口酒を造り続けているとの事でした。

 

今回販売させていただく「日本酒ケーキ」には、本醸造の「一人娘」が使用されており、繊細な日本酒の風味に苦戦しながら、試行錯誤を重ねて造られた品だそうです。しっとりとした上品な甘さのケーキで、日本酒の香りが心地よい逸品です。

同じく「一人娘 あま酒」は、茨城県産のお米を100%使用した濃厚な甘酒です。
代々受け継がれる製法で、丁寧に造られた麹を使用しています。ノンアルコールなので、子供から大人まで、朝・昼・晩いつでもお楽しみいただけます。

長年親しまれる日本酒「一人娘」、そして山中酒造さんの歴史を感じられる品々ですので、ぜひ一度ご賞味ください。

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