UETファーム

*********************************

天草でオリーブを育てていた父の元に、Uターンで帰省された北野雄己さん。オリーブオイル、そしてオリーブの葉で作るオリーブリーフティーなどの商品を扱いながら、ごぼう茶、松葉茶などを商品化してきました。食物繊維の豊富なごぼう茶、気管支の弱い方におすすめしたい松葉茶、ともに羽田店主の関心の高い商品でもありました。北野さんに商品の開発から魅力までお話を伺いました。

*********************************

知る人ぞ知る、松葉茶やごぼう茶。本当に良質なものを探し求めている人に届けたい。

羽田:元々はオリーブオイルを作られていたんですよね?
北野:そうですね、オイルが最初は取れなくて、オリーブの葉っぱのお茶を始めたんです。それで、お茶関係で何かできないかなと思ってたまたまできたのが、ごぼう茶と松葉茶。
羽田:お茶って売り出すのが難しいですよね。
北野:確かに難しいですね。ごぼう茶だったら食物繊維がたくさん含まれているから、お通じが気になる人にいいですよね。
羽田:そうそう。そういうちょっと特化しているほうがいいですよね!
北野:確かに。実は羽田さんがお茶を選んでいただけるとは思わなかったので、びっくりしました。ありがとうございます。ごぼう茶も松葉茶もそんなに身近じゃないかもしれないですけど、知っている人はすごく求めていますもんね。
羽田:そう、松葉茶は気管支が弱い方は飲むといいといわれていますよね。知っている人はいいものを探していると思うから、そういう必要な人に届けばいいなと思って。松は肌にもいいとか抗酸化作用が高いとか聞いたことがあって、いろんな使い方があるんですよね。
北野:はい。そこまで知っていただけてすごくうれしいです。一生懸命作ってよかったなって思います。


羽田:こちらのお茶は農薬を使っていないのがありがたいですよね。
北野:やっぱり農薬は使いたくないですからねぇ。
羽田:そうなんですよね。あのオリーブ畑の中に松があって、相乗効果でいいですよね。オリーブと松がすごくいい。本当に知る人ぞ知るという感じで。なかなか皆さんに伝えるのが難しいのかもしれないけど。
北野:そうですよね、松葉茶はオーガニック業界の人だと探している人が多いです。でも、農薬を使っていない葉っぱだけのお茶はほとんどないと思います。
羽田:そう、ないの。農薬を使っていない松葉を探すのは本当に至難の技だった!だから松葉茶をやりたいなと思ってたんです。

耕作放棄地をどう利用しようかと考え、農業をスタート。農薬を使わず作られたオリーブや松などから作るお茶はおいしくて安全。

羽田:ところで、こちらの会社はご家族で経営されているんですか?
北野:父は土木系、母親は美容関係で幹細胞の仕事をしています。自分はオリーブの農業などですね。
羽田:じゃあ代を受け継いだんじゃなくて、自分で始めたんですか?
北野:はい、自分で始めました。
羽田:すごい。いつから始めたんですか?
北野:平成23年度から天草に戻ってきて始めました。それまで東京でエンジニアをやっていたんですよ。こっちに戻るときに父親も土木以外に何かやろうっていう話をしていて、耕作放棄地がいっぱいあるんですけど、それを上手く利用してできないかっていうので、オリーブを始めました。


羽田:そうなんですね。このお茶は冷たくしてもいいんですね?
北野:はい!冷やして飲んでいただくのも美味しいです!ただ、これは1回お湯で入れています。お湯のほうが良いと思います。最初から水で出すと、やっぱりどうしても時間がかかっちゃうと思うので、お湯で入れていただくのが一番早く出るのかなと思います。
羽田:やかんとかでコトコトやったり?
北野:それもいいですね。
羽田:でも、それが面倒くさい方はティーバッグにお湯を注いで飲めるのもいいですね。

商品はすべてコンセプトを考えて作り出す。自分たちの思いが商品とともに届くように。

北野:そういえば、オリーブメールというものがあるんですけど。切手を貼ってもらうだけでどこでも送れるっていうお茶があるんです。
羽田:可愛い!
北野:これは住所を書いて切手を貼ってもらうだけで、どこでも送れる。「旅するオリーブメール」っていうコンセプトでやってるんですね。これを開けるとオリーブのティーバッグが入っています。よかったら飲んでねっていう。崎津はご存知ですか?
羽田:はい。教会がありますよね。
北野:そこにウチのお店があるんですけど、そこを訪れる観光客の方は歩いて散策される。そうした方に歩きながらポストに投函してもらいたくて。しかも崎津教会のすぐそばのポストに投函できるんです。そこでパッケージを封筒にしようと決めたんです。封筒なんてすぐ捨てちゃうものだと思うんですけど、旅先の消印付きの封筒で送られる贈り物なら、その送り手の思いの付加価値もさらに増すような気がして、そんな思いを込めたコンセプトで作りました。
羽田:すごいロマンチック!コンセプトを作るのってすごくいいですよね。
北野:そうですね。商品には全部コンセプトを作って、皆さんに僕らの気持ちが少しでも伝えられたなと思っています。


羽田:ごぼう茶も松葉茶もデザインがおしゃれだなと思ったんです! 
北野:こういうデザインも、南蛮文化が元々こっちに入って来たからなんですけど。以前、ポルトガル大使館で読んだことがるんですが、活版印刷が最初に来たのは長崎あたりといわれていますが、実は最初に久玉に来たと書かれている書籍もあります。久玉というのはこのすぐそばなんですが、近くにはその初期の活版印刷の展示施設まであるんですよ。そういう文化が天草にはあるので、全部活版印刷っぽくデザインしているんです。
実をいうと、ごぼう茶も松葉茶も海外向けに売り出すために作った戦略商品だったんです。この話をしだすと終わらないので止めときますね。(笑)
羽田:へえ、面白いですね!素敵なお話ありがとうございました!

[商品のご購入はこちらから]