長治園

常総市馬場で、無農薬のお茶づくりを続けている「長治園」4代目の長塚文志さん。
心から『おいしい』と感じてもらえるお茶を作りたいと、農薬や化学肥料を一切使わず、大変な作業もある中で良質の土づくりをし、愛情を注ぎ茶葉を栽培されています。




さっそく長治園さんの茶畑を見せていただきました。
まず感じたのが、地面がとてもふかふかで気持ちが良いという事でした。無農薬という事もあり、草除けのため“もみ殻”をお茶畑全体に敷いているそうです。

収穫の時期は1年に2回で、5月と6月下旬頃とのことですが、取材した時期(11月)も葉っぱのグリーンの色がとても鮮やかで、元気に茶葉が育っていました。

おもむろに足元に生えている雑草を手に取る羽田店主。
羽田「土が良い香り~。雑草も元気で食べられそうですね!」

化学肥料を使わず、堆肥や菌類を活用する栽培を長く続ければ続けるほど土壌は成熟し、多様な微生物の存在が維持されるため、たとえ病気が発生しても大事に至らないそうです。また、害虫がついてしまっても、無農薬の植物には“天敵”が多く集まり捕食されるため、自然とバランスよく全体的に調和できるそうです。


とはいえ、無農薬で広いお茶畑を栽培するのは本当に大変な事。

―――「代が変わる際、静岡まで勉強しに行き、引き継ぎました」

そんな長塚さんの言葉を聞いて、長年お茶畑に注いできた大きな愛情を感じるとともに、安心安全な茶葉を作ってくださる事に感謝するばかりです。



続いて製造工場を案内していただきました。
お茶の製造工程はとても多く、大きな機械がずらっと並んだ光景が印象的でした。

種類によって異なりますが、お茶の代表的な製造工程は、茶葉を蒸気で蒸す→粗柔機でかくはんし、6割くらいまで水分量を落とす→柔捻機で、水分を押し出すと共にお茶を揉みこんでいき、手もみの要領で葉っぱを揉みながら乾燥させる→中柔機で更に乾燥させながら揉みこんでいく→精柔機で更に水分を飛ばしつつ、茶葉を細く形を整えていく→乾燥機で十分に乾燥させる→火入機で火入れをしお茶の香りと味を出す。
茨城のお茶の特徴は、「味が濃い」というのが一番だそうです。
渋みや苦みもありますが、旨味成分も感じられます。基本的にお茶は暖かい地方での栽培が主ですが、茨城はお茶の産地としては北の方なので、寒さも味の特徴に関係しているそうです。

今回販売させていただくお茶は全てに茨城県産の「生姜」が入っています。それぞれの味で、生姜の配分は変えているそうですが、どれも生姜の良い香りがあり、ホッと一息つけるような逸品です。これからの季節にちょうどよく、安心して飲めるオーガニックなお茶を、ぜひご賞味ください。

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