山梨Made

ー山梨が誇る果物たちの食品ロスを防ぐために開発されたジュースー

山梨県に、ぶどうの種も皮も入った、ぶどうの栄養がまるごと詰まったジュースがあると聞き、興味津々でやってきた羽田店主。そこには、「山梨県を活性化させたい」という思いにあふれた生産者さんの果物の可能性を最大限に引き出すパワーがみなぎっていました。
山梨Made責任者の石坂まどかさん、それから、山梨Madeの親会社であるジットグループ株式会社の代表石坂正人さんにジュースを開発した経緯と今後の展望をお聞きしました。

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羽田
:このジュースに、ぶどうの種も皮も入ってるなんて、びっくりですよね。こんなの初めてです。どうしてこのジュースを作ろうと思ったんですか?

石坂まどか(以下、まどか):もともとは、山梨県内の農家さんがぶどうを大量に廃棄せざるを得ない状況を見て、食品ロスを防ぐ方法はないか考えたことがきっかけです。味は一流なのに、ほんの少し傷があったり、カタチが悪かったりして、市場に出せない果物がたくさんあります。それを捨ててしまうというのは、本当にもったいないという気持ちになりました。
羽田:食品ロスの話を聞くと、私もなんとかできないかという思いになります。

まどか:そうなんです。そんなとき、ぶどうを種ごと、皮ごとすりつぶしてジュースにできる方法を知り、これだ!とひらめきました。

羽田:種も、皮もこのジュースに入っているってすごいですよね。

まどか:ありがとうございます。ぶどうの種と皮に栄養は、ビタミンEがたくさん含まれており、強力な抗酸化作用で、体内の細胞膜の酸化による老化や、血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化などの生活習慣病を防いでくれたり、老化予防、美肌効果などに役立つことがわかったんです。特にマスカット・ベーリーAは、ワインに使われることが多く、生食で口にすることは少ないのであまり知られていませんが、山梨県ではメジャーなぶどうです。その天然由来のプロアントシアニジンが、血圧高めの方の血圧を低下させる機能があり、日本で初めてぶどうジュースの機能性表示食品(消費者庁)に認定されました。
羽田:食品ロスが防げる上に、本来捨てるはずだった種と皮の栄養価も取り入れるので、老化予防、美肌効果や健康にも役立つジュースなんですね!

まどか
:はい!栄養がたっぷり入っているのに、市場に出にくい果物を積極的に仕入れています。そうすることによって、山梨の農家さんを少しでも元気にしたいですね。しかも、砂糖もお水も加えず、果物だけがそのまままるごと入っているんです。添加物・保存料も一切入っておりません!

羽田:お砂糖入っていないんですか?!お水も?!ぶどうそのまままるごと!砂糖をいれずに、どうやって甘くするんですか?

まどか:果物の甘さだけなんです。熱を入れる時間や、つぶし具合によって変わってくるので、何回も試作を重ねました。その年の気候によって色や味が変化するのが難しいですね。例えば、2020年は雨が多かったので、例年に比べて桃の甘みが少なかったんです。
羽田:生の果物を扱っているからこその苦労があるんですね。この1本に果物がどれくらい入っていますか?

まどか:この小さな一瓶の中に、巨峰一房分、桃は一個と半分、イチゴは1パック分入っています。ちなみに、桃は種は入っていませんし、イチゴのヘタは入ってません。

羽田:それは贅沢ですねー。ギフトにもピッタリだと思いました。

まどか:ありがとうございます!これは、女性スタッフたちで考えているんです。瓶の持ち手の部分に、ちょっとしたメッセージカードをつけられるようにしていたり、飲み終わった後も、捨てずに一輪挿しなどに使ってもらえるように工夫しています。

羽田:かわいいですね。工場の中も見学させてもらったんですけど、朝からなかなかの力仕事ですよね。女性陣が力強く機械を動かしていらっしゃる姿に、びっくりしました。
まどか:これで結構、筋肉が付いてるんですよ(笑)。始まりと終わりは、必ず自分たちの目と手で確認して、安心・安全をお客様にお届けすることが、私達のこだわりなんです。

羽田:女性だけでチームを作ったのは、なぜですか?

まどか:女性ならではの気づきやこだわりを商品づくりに活かしたいと思ったからです。自分たちなりに、果物ごとに作り方を工夫しています。

羽田:商品化まで、どれくらいかかったんでしょうか?

まどか:作業工程が安定するまで、だいたい3年くらいかかりましたね。最初は販売できるようなものがなかなか作れなくて、毎日泣きながら試行錯誤を続けていました(笑)。売り出せる状態になっても、100%納得できる商品は出来ていないんです。最近になってようやく、自分たちが理想とする形に少しずつ近づいてきたかな、と思えるぐらいですね。
羽田:皆さんの努力と想いが詰まっているんですね。その情熱はどこから生まれているんですか?

まどか:やっぱり「山梨県を元気にしたい、山梨県を活性化させたい」という念いが1番強いです。商品をきっかけにして、全国の皆様が山梨県に興味を持って訪れてくれるようになることが、理想ですね。

羽田:地元・山梨県のことを一番に想って作っていらっしゃるんですね!なんといっても、山梨県はフルーツ王国ですものね!



ー無添加でカロリーが低いので、ちょっとしたギフトやお見舞いにもオススメー

 

羽田:このまま飲む、食べるのはもちろん、ソーダ割りにしたり、ヨーグルトやアイスにかけても美味しかったです。

まどか:あとは、ドレッシングに混ぜたり、ジャムの代わりにパンにつけて食べるのもオススメです。

羽田:お料理にも使えるんですね!凍らせても美味しそうだな、と思いました。

まどか:凍らせると、“シャインマスカット”はシャリシャリとした食感に、“桃”はトロっとした口当たりになるので、ジェラートのような感覚でお楽しみいただけます。

羽田:まるごと果物を詰め込んでいるのが魅力ですよね。どういう人に食べてもらいたいと思いますか?

まどか:女性や美や健康への意識が高い方にはもちろんですが、パッケージにもこだわっているので、ギフトやお見舞品としてもオススメです。

羽田:たしかに、お見舞いにいいですね!なかなかご飯が食べられない方でも、ジュースなら健康で飲みやすそう!

まどか:カロリーが低く、添加物が入っていないので、糖分を気にされている方や、妊婦さんにも喜ばれています。お子様の離乳食にもおすすめですよ!

羽田:こんなに甘くて美味しいのに、カロリー低いんですが!?
まどか:意外に思われるんですが、1本につき、大体50~80キロカロリーくらいしかないんです。品質には一番に気を使っていますので、残留農薬もありません。

羽田:それは嬉しいですね。大切な家族や友人にも、自信を持ってプレゼントできます。

まどか:種類によって入っている栄養成分も違うんですよ。“イチゴ”には葉酸が入っているので、妊婦さんにオススメです。毎朝、体調にあわせて1本ぐいっと飲んで、エネルギーをチャージする習慣をつくっていただけると最高です。

羽田:熱中症のときに、クエン酸やブドウ糖を摂取するじゃないですか。そういう時にも良さそうですよね。

まどか:“シャインマスカット”にはビタミンCやカリウムが入っているので、まさに夏バテ予防に効果があります。

羽田:これからの時期、ちょっとした夏のギフトとして活躍しそうです!

 

ー山梨に恩返しをしたい。すべては社長のその思いから。ー



羽田
:社長さん、こんにちは。今日は、山梨メイドさんをご案内いただきありがとうございます。この場所は、富士山が見えて、同時に甲府盆地の街並みや八ヶ岳まで一望できてとてもいいところですね。

石坂社長:ありがとうございます。「大法師公園」といって私はこのすぐ近くで生まれました。桜の名所で、山梨県で唯一「日本の桜100選」にも選ばれています。
羽田:へー、これ全部桜なんですね。きっと春は賑やかなんでしょうね。

石坂社長:はい、すごい人ですよ。春だけは(笑)。私は、この場所を観光拠点として、年間通して人が集まる場所を作る計画を立てているんです。

羽田:そうなんですか!まだまだ大きな野望があったんですね!

石坂社長:はい!まだまだ終わりませんよ。

羽田:具体的にはどんな施設になるんですか?

石坂社長:まずは、山梨メイドのジュース工場をこちらに移して、来場者にも生産過程を見ていただけるようにしたいと考えております。さらには果樹園を作りハンディキャップを持った方が果物を育てる雇用の場所を作ります。一年を通して様々な果物や野菜を育て管理し、収穫することでその幸せを分かち合いながら働く喜びを味わってほしいと思っています。それから温泉・レジャー施設を併設させ、お客さんが1日中楽しめる場所にしたいというのが私の計画なんです。
羽田:えー!それは壮大な計画ですね。

石坂社長:すでに工事は始まっており、2027年に完成予定です。

羽田:それは完成が楽しみですね。まだ、何もない土地の状態で見に来ることができ、社長さんの野心をお聞きできて、とても得した気分です(笑)。完成後にまた来るのが楽しみになります!
それにしても、石坂社長の会社は、地球環境を守る為のインクカートリッジのリサイクル事業にはじまり、先祖と子孫の念いを繋ぐ架け橋となる為のセレモニー事業、地域の働くお父さんお母さんを応援する為の保育園事業、ハンディキャップを持った方の雇用を増やす為の就労支援事業。山梨メイドにしてもそうですし、事業がどれも社会や環境に紐づいていて、素晴らしいですね。

石坂社長:ありがとうございます。私がここまでやってこれたのは、紛れもなく故郷のおかげだと感じていますので、山梨県に恩返ししたいという一心でやっております。山梨県が活性化して、人が集まれば、みんなが幸せですよね!

羽田:なるほどー。そういう思いでやられているんですね。山梨県の未来は明るいですね!今日はありがとうございました。今後の発展も楽しみにしております。

石坂社長:ありがとうございます。羽田さんの羽田甚商店も応援しています!


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