十津川農場

羽田:このたびは、1泊2日の豊かなひとときをありがとうございました!

玉置社長:喜んでいただけましたでしょうか?

羽田:はい、とっても!もうびっくりすることが多いですね、この地は。普段は眠りが浅いことが多いのですが、昨晩はいつの間にか眠りに落ちて、朝まで熟睡できました。びわ茶はもちろん、びわ茶のしゃぶしゃぶに、びわ茶ゼリーなどなど…びわ茶づくしのおかげなのか(笑)、うちのスタッフも肌ツヤがよく、とても生き生きしています。それも社長さんをはじめ、十津川農場の皆さまのおもてなしのおかげかと。

※びわ茶でしゃぶしゃぶをすると脂分が分解され、お肉がよりさっぱりとして、ヘルシーにおいしく食べられることを教えていただきました!

 

玉置社長:それはよかったです。どうしても羽田さんに一度この地を訪れていただき、びわ茶の畑や製作工程を見ていただきたかったので、私も念願が叶いました。

羽田:社長さんは、なぜこの根占(ねじめ)の地で、びわ茶を作ろうと思ったのですか?

玉置社長:もともと私は、福岡でアパレルの会社を経営していたのですが、今から20年ほど前、60歳間近の頃、21世紀の子供たちのために何か残せるものを作りたいと思っていました。というのは1999年当時、炭酸飲料が当たり前になっていて、これは身体に良いのかと…。水分補給に毎日ガブガブ飲める美味しい飲料として、「毎日、いつでも、安心してたくさん飲めるお茶」を探していたので、ノンカフェインで美味しくなる葉ということでびわの葉に着目したんです。その後いろんな出会いもあり、この農業生産法人を設立するに至りました。21世紀は【スローフード】の時代がくると直感していましたからね。

羽田:たしかに20世紀の頃は、農薬だとか化学肥料だとかが多く使われた時代でしたよね。そういうものをやめて、本当に身体にいいものを子供たち残そうと思って作られたんですね。今日、実際にびわ茶の製作工程を見せていただいたのですが、機械が入っているとはいえ、全部人の手が管理しないとできないことだなと実感しました。

玉置社長:はい、そうなんです。全部で17工程(※)ありますが、すべて人の手が関わって完成まで至ります。

羽田:びわ茶は葉をむしって乾かしてお茶にするだけかと思っていましたが、十津川農場さんは、広い土地を使って、一度天日干しにしているところも印象的でした。それぞれの工程に、こだわりがつまっていますよね。

玉置社長:そうですね。製法特許を取っておりまして、各工程が我々オリジナルの製法なんです。たとえば、びわ茶のアクを抜くとき、独自に開発した水を使っています。天然鉱石、備長炭、金などを敷き詰めた活水装置の中に、水道水を循環させることで、カルキなどを飛ばし、自然界の水(天然水)を人工的につくり出しています。粒子が細かくなるので、その水に浸け込むことで、びわ葉のアクが抜けます。それから、焙煎時には、トルマリンという天然鉱石(通称・電気石とよばれているもの)の粉末を陶土に混ぜて、オリジナルのセラミックスをつくり、それを入れることで、遠赤作用(導伝熱や 対流伝熱では得られない「放射(輻射)」)による伝熱により、やわらかい熱入れをしています。

また、高温での焙煎で、芳ばしく美味しい味を目指しています。鹿児島大学との共同研究結果によると、焙煎時に化学変化が起こり、重合したポリフェノールが増えて(生葉の3.5倍)、からだにうれしい作用を増加させていると報告を受けています。

羽田:へえ!だからこんなにおいしいお茶ができるんですね。とっても芳しい香りが工場からもうもうと出ていて、それがとってもあたたかい心地になりました。

玉置社長:我々は、まだまだびわ茶の可能性を追求していまして、びわ茶一筋で、丁寧に作っていこうと思っています。今後も、鹿児島大学、九州大学と共同研究を進めていく予定です。

羽田:どういう研究をされているんですか?

玉置社長:これまでに、びわ茶の重合ポリフェノールによる、体内の不要なものを出す作用、めぐりを良くする作用、防サビ作用、花粉対策について調べていただきました。

羽田:すごいですね!未来の可能性が楽しみです。日本人の健康、さらには世界の人の健康のために、よろしくお願いします!でも、ここまでくるのに大変なご苦労もありましたよね?

玉置社長:はい、私財はすべて投げ売ってスタートしました。

羽田:そうだったんですね。なぜ、この大隅半島の根占という土地を選ばれたのですか?

玉置社長:天の声です。

羽田:天の声?

玉置社長:インスピレーションでしょうね。もともとびわの畑を探すときに、住んでいた福岡に近い長崎で探していたのですが、よい葉が見つからず、そこから天の声に導かれるように根占地方に流れ着きました。とても気に入り、地元の方が歓迎してくださり、気がつけば、第二の故郷となっていました。

羽田:へぇ!でもわかります。たしかに根占は土地も自然も豊かで、私もホームのようにまた戻ってきたい!と思いました。自分の利益よりも、過疎地をなんとか盛り上げよう、雇用を増やそうという社長さんの心意気にとても感銘を受けました。必ずまた戻ってきますね。

玉置社長:ぜひ、いつでもお待ちしておりますよ。

(※)

1剪定、むしり

2葉の裁断

3洗い(葉の汚れ)

4脱水 

5アク抜き(農場オリジナルの活水装置でつくる水にて)

6脱水 

7天日乾燥

8機械乾燥 

9トルマリン石焙煎

10綿毛除去 

11粗粉砕 

12篩(ふるい)による粉砕

13殺菌 

14ティーバッグ詰め 

15内袋詰め 

16外袋詰め 

17シーリング/賞味期限印字

 

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