M's aroma ブランドに込めた想い

 緊張の舞台前や、仕事終わりに気分を落ち着かせるとき、羽田美智子がお守りのように使ってきたものがあります。それは、親友であるアロマセラピスト濱美奈子さんがブレンドしたアロマオイルでした。たくさんの人にアロマの良さを知ってもらい、生活の中に取り入れてほしい。そんな願いを込めて作ったのが「M's aromaアロマフレグランス」です。

いつでも輝く自分になるために。
気持ちの切り替えにはアロマの香りが効果的。

羽田 いままでアロマの香りに助けられたことが何度もあって。例えば表舞台に出る前、舞台袖でアロマを付けるの。緊張して自信が持てない時でも、「よし、行こう」って自分を奮い立たせることができて、落ち着いて舞台に出て行けたことがたくさんあったんだ。

 みっちゃんにとっては、香りが気持ちを切り替えるための大切な存在になってるんだよね。女優として一歩前に踏み出す自信を付けてくれたり、人からどう見られているのかを意識して気持ちを切り替えるためのおまじないと言うか。

羽田 本当にそうなの。私のことを、もともと元気な人間だと思ってる人も多いんだけど、実はそうでもなくて。人前に出るときには自分でスイッチを入れてテンションを上げたりするんだ。でもそうすると逆に、家に帰ってもなかなか気持ちが抜けなかったりして。そういうときも、香りを焚くことで意識的に自分をリラックスさせるようにしてる。それまでは、スイッチが切れないまま翌日を迎えちゃうなんてこともけっこうあったんだけど。

 女優って内面が出るお仕事だし、その時の気分やコンディションが演技にも影響してくるでしょ? 内面を常に元気にしておくためにも、仕事が終わったらしっかりスイッチを切ることが大切なんだよね。自分の力を最大限に発揮するには、食事や運動とかも大事だけど、心が健康であることが一番。

羽田 確かに。香りのおかげで自分の気持ちを簡単にシフトチェンジできるようになったかもしれない。

出会いは20歳の頃。
親友が導いてくれたアロマの道。

羽田 美奈子と出会ったのは20歳くらいの頃だったね。

 初めて会った日に私がナンパしたんだよね(笑)。すっごくかわいい子がいるなって思って。

羽田 私も、東京にはこんなにきれいな人がいるんだって思って。それ以来東京のお姉さんって感じで、おいしいごはんに連れて行ってもらったり、お化粧の仕方を教えてもらったり、なにもかも美奈子に教わったなぁ。そのあと美奈子はCAになって。

 そうそう。

羽田 でもCAになって世界中を飛び回るようになってから、さらにいろんな情報をくれるようになったじゃない? 美奈子は情報をキャッチするのがとにかく早くて、アロマを始めたのもすごく早かったよね。アロマテラピーという言葉がまだ日本にない頃で。

 もう27年くらい前かな。東京に1件だけスクールがあって、そこで資格を取ったの。やってみて奥が深そうだなって思って、そのあとイギリスの資格を取ったんだ。

羽田 私も最近、思い切ってアロマの資格を取ったんだけど、ずっと美奈子からアロマのことを聞いてたでしょ? 20数年間、知らず知らずのうちに知識が入っていたみたいで。そんなにハードルが高くなく取れたの。

 みっちゃんは実践からいったって感じだよね。女優ってハードな仕事だから、心のメンテナンスや、むくみや疲れを取ったり体のケアが必須でしょ。自分でいろいろアロマを使ってきてその良さをわかってるし、実感としての蓄積があったんだよ。

様々な顔でがんばるすべての人に。
心を込めてひとつひとつ手作りで。

羽田 私はたまたま女優を仕事にしているけど、女優に限らず、女性ってみんな女優だと思うの。それは女性に限らず男性も。みんな、会社で働く顔、親の顔、子供の顔、いろんな顔を持ってるよね。夫や妻との生活、子供のお世話、親の介護があったり、ママ友とのお付き合いがあったり、いろんなシチュエーションがあるから、常に気持ちや行動を切り替えながら生活しないといけない。でも、忙しい生活の中で頭で切り替えようとしてもなかなか心がついていかなかったり、力が抜けきらなかったりするでしょ。そんな時、こういうアロマの香りが良いスイッチアイテムになると思うの。

 男の人も女の人も、いろんな責任感やプレッシャーの中で力を発揮していかないといけない場面がたくさんあるもんね。香りっていうのは本能に直接訴えかけるものだからすごく役立つと思う。

羽田 香水ってすごく難しいじゃない? 特に男性は、香水と、汗や油脂? 体臭?(笑)とかのにおいが混ざってちょっと脂臭くなっちゃったり、付けすぎて香り過ぎたり。でもアロマはナチュラルな香りだからいいよね。男性でも時々アロマの香りをさせている人もいるし、最近使う人も増えてるんじゃないかな。

 そうだね。意外と甘い香りを好んで選ぶ男性も多かったりするよ。

羽田 ぜひ男性にも「HAPPINESS」を使ってほしいな。ほんのり甘くてさわやかで。いつも頑張っている人、人生に少し甘さが必要な人に絶対使ってほしい。

 そうだね。「REVIVE」はここ一番で自分を輝かせたい人、能力を引き出したい時なんかに。このふたつの香りはコントラストがあってすごくいいと思う。

羽田 どちらもあるようでない香りだよね。ぜひ使い分けてほしい。あと、これまでは公表してなかったんだけど、実はM’s aromaのアロマミストには、ニュージーランドの「ラバーズデイジー」っていう花のフラワーエッセンスも入れてるんだよね。誕生日で割り出した時の私のテーマである「愛」という意味の植物で。

 そう。水の中にエッセンスを忍ばせてる。使った人のハートが温かくなって、心が癒されますようにって。

羽田 使った人に心地よくなってほしいという想いを込めてひとつひとつ手作りで作ってくれているんだよね。

 作るときは、自分の気持ちとか、場所の雰囲気も大事にしてる。作業場に心地良い音楽を流してあげたり。

羽田 私が同じ精油のバランスで作っても、まったく同じ香りにならないのはそういうところも関係してるのかな。調香師のセンスとか、技とかも。たぶん、人間が持つバイブレーションの違いなのかもしれない。美奈子は自分のことを常に浄化してる人だから、その美奈子が想いを込めて作ってくれる香りには良い波動が込められている気がする。これは本当に世界にひとつだけのアロマだと思う。「HAPPINESS」は本当に偶然の出会いが重なってできた香りだけど、こんなふうに導かれながら、これからもどんどん作品を作っていきたいよね。

凝縮された植物の力を、
アロマを通じて生活に取り入れてほしい。

 植物はやっぱり私たち人間にとって特別な存在なんだよね。なぜ植物が私たち人間を整えてくれるのかっていうと、まず、複雑かつ規則正しい配列でいろいろなパーツが構成されているというところ。これは人間も同じだから、すごく波長が合うの。あと、植物は種を撒かれた場所がどんなところでも、そこにある太陽の光、水、土壌を使って精一杯成長していくでしょ。ただひたすらに生きようとするポジティブな力を持っている。その純粋でまっすぐな力は、私たちに良い影響を与えてくれるんだ。

羽田 なるほど。現代人って便利なものに頼りすぎて、緑と戯れたり土に触れたりする機会がどんどん減ってきてるじゃない? そのせいで、昔はなかったような病気も増えてるんじゃないかなって思うときもあるんだけど、かと言って今の生活をガラッと変えて、田舎に移住してオーガニックな生活を始めましょうって言うのも現実的には無理だよね。だから、今の生活を続けながらこういうアロマなどで植物の力を借りて健やかに生きるっていうのが、今の時代に生きる私たちのテーマなんじゃないかなって、私は思う。

 そういう意味でも、アロマはすごく効果的だと思う。エッセンシャルオイルの”エッセンス”というのは「本質的」という意味で、植物の一番大事なところが抽出されているの。暑さや寒さに耐える、腐らないように自らを保つ、虫を避けるといった、自分で自分の身を守る植物の強い力が凝縮されてるから、特にパワーにあふれてるから。

羽田 たくさんの植物の中から、本当に数滴しか取れないものね。あと私、合成してるものがちょっと苦手なんだけど、アロマは100%ナチュラルなものだから抵抗なく使えてよかった。安心して使ってもらえると思う。

 それと、日本ではまだだけど、アロマテラピーのような自然療法が医療と同じくらいに認められている国も多いの。15年くらい、病院の精神科でアロマテラピーのデイケアをしているんだけど、香りを嗅いだ患者さんが本音を話してくれるようになったり、言葉をまったくしゃべらないおばあちゃんが香りを嗅ぐことで昔の思い出を語り始めたり、驚くようなこともたくさんあって。ローズの香りが鬱とか認知症に良いと言われたり、香りはこれからどんどん注目されていく存在でもあると思う。だから、病気というほどではないけどちょっと具合が悪い、なんてときにもアロマを取り入れてみてほしいな。

羽田 一見贅沢なものに感じるかもしれないけど、なにかあった時にちょっと使ってみるというかんじで香りを気軽に利用してもらえたらいいよね。